こんにちは。西武写真館 渡邉写真社 東戸塚店です。
本日も元気に営業中です。(^^♪
さてさて本日は「七五三・七歳の小物の意味を知ろう!」です。
七五三の女の子やお母様からも質問がありますのでこちらのブログでも。
まず1つ目
「筥迫(はこせこ)」
衿元に挟む四角い小箱みたいなもの。小物入れです。今でいう化粧ポーチ的なもの。江戸時代に武家の女性たちが化粧道具を入れて胸元に忍ばせていたのが始まりと言われています。この筥迫の中身は懐紙・おしろいや紅、鏡やお守りです。明治時代に入ってからは実用品ではなく装飾品として形を変えていきました。今では七五三や結婚式の衣装アイテムですね。
2つ目
「志古貴(しごき)」
帯の一種で帯の下に巻いて斜め後ろに垂らす飾りです。昔は着物の裾をひきずっておりました。外出時に裾をたくし上げものとしてしようしていたものが志古貴です。現代では着付けの際におはしょりをとるので使う必要が無いため飾りとなっています。七五三以外ですと花嫁衣裳・舞妓さんのみが用いる飾り帯ですが最近では成人のお振袖コーディネートにも使われています。
最後3つ目
「扇子(せんす)」
縁起物として不可欠な小物です。先に向かって広がる形から「末広」とも呼ばれます。扇子は七五三に限らず冠婚葬祭の節目でよく使われていますよね。これからの子供の人生が末広がりに栄えるようにという願いを込めて挿しておきます。また差し込む場所は帯と帯揚げの間ではなく、着物と帯揚げの間です。(関西と関東でも違いがあります)もともと末広は女性が護身用の懐剣の代わりとして使われていた歴史もあり帯と帯揚げの間に挿すのが正しいとされているようです。でも7歳さんにとっては慣れない着物ですから、着物と帯揚げの間は苦しいし痛いですよね。撮影も40分ほどかかります。なので正式な位置ではない帯締めに挟むことが多いのです。
なんだかお着物ってややこしいわね、、、と感じる方が多いと思います。
ちゃんと着れていないと着物警察とやらに注意されちゃうんじゃないか、恥ずかしいんじゃないか、、、と思う気持ちもわかります。
ちょっとググるだけで「正しい着付け」や「伝統を守る」などマナー好きのかたもいます。どこかの写真を拝借して間違いを指摘したブログも出てきちゃいます。ちょっと悲しいですよね。。。でも、昔の意味は大切にしながら現代の着方で私はいいと思います。レースのインナーを衿からだしてかわいく着たって、着丈が足りないものならおはしょりは作らなくていいと思います。もっと気軽にお着物に慣れ親しんでいただきたいと思っています。撮影の時はスタジオにお任せしてレンタルで正式な装いのベーシック撮影、お出かけはカジュアルにブーツで出かけたっていいじゃないですか。落としそうなら扇子や筥迫だってしなくていい。お着物って間違わないようにって考えるから難しいんです。意味を書いたのはこの意味になぞって欲しいということではなく、意味を知るともっと自由に考えられると私は感じました。
筥迫は武家の方大奥など、位の高い方の持ち物だったと考えたら、今でいうセレブが持つブランドバック。ならば絶対必須ですか?もっと気軽に考えていただけるとお着物って楽しいと思います。
6月限定の七五三家族和装が好評の為7月も引き続きキャンペーンを行う予定です。
是非、七五三なら横浜にある西武写真館 渡邉写真社です。よろしくお願いします!!