こんにちは。
西武写真館 渡邉写真社です。
皆さまは成人式に振袖をなぜ着るんだろと考えたことはありますか。
私たちが生まれて物心ついたときには 成人の日は街に振袖姿の女性が歩き、テレビのニュースでは振袖姿が映し出されてきましたよね。
そこに疑問を感じるかたは多くは無いと思います。
毎年成人式の日には、振袖で着飾った女性が街にあふれ華やかでいかにもお祝いらしい光景ですよね。
そもそもどうして成人式に女性は振袖を着るのでしょうか?
今さら他人に聞けない素朴な疑問。
こちらの疑問を解説していきましょう。
成人式に振袖を着ることは現代の通過儀礼の1つですよね。
装いを新たにすることで、気持ちを大きく変える意味があるのです。
振袖という第一礼装で成人式の式典にのぞむことで、大人になったという自覚が持てます。華やかな格調高い装いをすることで、親に成長の報告と感謝の気持ちを伝えるのです。一生に一度の成人式を大事な節目と思う気持ちが、振袖を着るという習慣に繋がったことが理由とされています。
成人式の振袖は、大人として人生を歩き出す自分を祝います。成人となった自覚を持つために振袖と言う晴着を着るのですね。
余談ですが昔は男の子も振袖を着たのを知っていますか?それについて少し調べてみました。
振袖は別名「振り八つ口」と言います。八つ口とは着物の脇の下にあたる部分を言います。「振り八つ口」は、袖の身頃側の生地を縫わずに開けたままにしたものです。「振り八つ口」は、元々子ども用の小袖に見られた袖の形でした。袖が開いているため風通しが良く、子どもの高い体温を逃がす役目を持っていました。子どもの小袖ですから、女子だけでなく男子も「振り八ツ口」を着ていました。
その後、男子は17歳の春、女子は19歳の秋になると、袖を切って脇側を縫い大人と同じ袂(たもと)の閉じた着物にします。「振り八つ口」の風習については井原西鶴が、『西鶴俗つれづれ』の中に記しています。
とのようです。
ちょっとした知識ですが知って成人式を迎えるのも心持ちが違っていいですよね。