西武写真館 渡邉写真社です。
学生のお子様をお持ちのご家庭は、お子様の夏休みが始まり 暑さの中何かと忙しく過ごされたているご家庭も多いはず。
今年は夏祭りや花火大会などのイベントも息を吹きかえしていますから、お子様に自宅で浴衣を着せる機会があるかもしれません。
今は、浴衣もセパレートタイプの二部式があったり帯も作り帯だったりと、着付が簡単なものが増えてきました。
そこで間違いをしてはいけないのは、着物の合わせ。着物は右前がルールです。浴衣も同じです。
着物は、前合わせが「右前」(※左が上)となるように着るのが正しい着方です。
右前というと、右側が上にくるような印象を受けるかもしれませんが、「右前」「左前」の「前」とは「先」と言う意味になります。
そのため、右前は右を先に合わせ、左前は左を先に合わせる着方を指します。
日本では着物は「右前」で着るのが正解なので、右側の身頃から先に体に合わせ、その上から左側の身頃を合わせるのが、右前の着方になります。
「着物は右前」このルールは719年発令の衣服令が起源といわれています。
719年に『初めて、天下の百姓をして襟を右にせしむ』と、国民に襟の合わせ方を右に統一するようにとの令を出しました。従来の日本人の胡服系衣服は、左衽(まえ)の方が多かったのですが、この時に唐風化の一環として、中国の風習にならって右衽としたようです。その後次第に、右衽が浸透していき、日本の襟の基本的な重ね方となって今の和服に継承されている、とのことのようですね。
今ではいろいろな着物のコーディネートやファッションとしての着方があり、自由ですが左前は縁起が悪いとされている歴史も長いですから、歴史と文化も大切にしながらファッションとしていろいろなコーディネートを楽しむのがおすすめです。